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《星》







さぁ 御伽語を始めよう


それは昔々の物語

何処かの誰かの物語

神々だけが支配者たる はるけき未来の物語

さぁ 小さな鞄と赤いリボンと

お気に入りの枕を持って

夜伽話を夢見よう


名前も知らない夢の中の誰か

見も知らぬ国の見も知らぬ人

其処は何処か遠い国なのかも

それとも昨日遊んだ公園なのかも

いつか根を下ろす土地なのかも

今はまだ誰も知らないイーハトーヴ

辿り着くのは夢の棲み人

小さな小さな女の子


それはそんな昔語り

聞いているだけで胸がわくわくして

安らかな夢にまどろむような

そんな途方もない夢語り

きらきら瞳が輝き出して

そうしてママの顔は優しく緩んで

気付けばコトンと夢の中


まっすぐに見上げていた空のカケラが

ぽろ ぽろ ぽろ と絶え間なく降り注いで

パパの肩車の上は誰よりも空に近くて

つらつらまどろむ夢は英雄譚

うつつにも近い眠りの中に落ちてきた冒険譚

もう思い出せない幻想譚

そうして始まる未来神話

永久に永久に語り継がれる悠久幻話



さぁ 御伽語を始めましょう







《星》。

主人公は未来を夢見る小さな女の子、のはず。

まだ世界を知らない子供は、

両親の懐の中でまどろむように無限の未来を待っています。




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